過去ログ - 上条「隠し能力者(レベル5)?」美琴「次元崩壊(ディメションブレイカー)?」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/16(火) 02:52:45.92 ID:Y55cUhhDO
 「バカかテメェは?」

 一方通行は心底呆れていた。

 学園都市が作り上げた第一位の超能力者。科学のみそならず、魔術のベクトルさえも操作出来るaccelerator(粒子加速器)の持ち主。

 その彼には江本の能力である次元崩壊は下らない茶番にしか見えなかった。

 「テメェのそれは超能力でもなけりゃ次元崩壊でもなンでもねェ。ただ能力で作り出した力場を壊しているだけなンだよ」

 「な、に……?」

 超能力でもなければ次元崩壊ではない。一方通行による根底からの否定。

 動揺する江本を尻目に一方通行は話を進める。

 「オマエは自分だけの現実てのを理解してンのか?」

 能力を根底から否定し、更には自分だけの現実からも否定しようとする一方通行。

 すぐにでも反論したかったが、一方通行の放つ異様なプレッシャーに江本の体はまるで鉛にでもなったかのように動かなかった。

 江本の答えを待たず一方通行は静かに答え始める。

 「自分だけの現実。まァ簡単に言えば思い込みだ。その思い込みってのは決して万能じゃねェ。結局、分からねェものは分からねェンだ」

 そして、と一方通行は続け、
 「次元てものは概念だ。人間が観測が出来るものじゃねェ。つまりは理解の外ってことだ。分からねェものはいくら思い込ンでも結局分からねェンだ」

 そう、例えば未元物質。

 垣根帝督の操る『違う物理法則』を反射出来ず苦戦した。

 そう、例えば魔術。

 能力者による能力、通常の物理法則とは違う『別の法則』に苦しめられた。

 理解の外にあるものに触れてきた一方通行にはそれらの経験による裏付けがあった。

 分からないものは分からない。理解の外にあるものは自分だけの現実の外。

 つまり次元を崩壊させるなど不可能なのだ。本人は超能力者と申告しているがそれすらも怪しい。

 本当に次元を崩壊させるだけの力があるならば学園都市側が野放しにしているはずがない。しかし、学園都市による『枷』が付けられている様子はない。

 せいぜい使い安い駒として扱われていたのだろう。それも学園都市ではなにも珍しいことはない。

 一方通行は大きく溜め息を吐いて江本を見て言う。

 「もォ一度いう。テメェのそれは超能力でもなければ次元崩壊でもねェ。ただの勘違いだ」


っていう展開まだー?


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