過去ログ - 真宵「これも、また、戯言ですかね」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/08/16(火) 11:03:21.55 ID:4VTMtEH9o
「とにかくね、阿良々木くん。阿良々木くんがなんと言おうと、私は、あなたに、お返し
がしたいと思うのよ。そうでないと、私はいつまでも、阿良々木くんに、引け目のような
ものを感じてしまうと思うの。仲良くやっていくというなら、それが終わって初めて、私
達は、対等な友達同士になれると思うの」
「友達……」
 友達。
 友。
「どうしたの、阿良々木くん。私としてはそれなりに格好いいことを言ったつもりなのに、
阿良々木くんは、どうしてなのか今にも泣きそうな顔をしているわ」
「ひたぎちゃんがそんな風に思っていてくれてることがわかって、感激のあまり泣きそう
なんだ」
「そう」
 当然だけど、納得していないようだった。
「まあいいわ。とにかく――そういうわけで、阿良々木くん。何か私にして欲しいことは
ないかしら?一つだけ、何でも言うことを聞いてあげるわ」
「……何でも?」
「何でも」
「これで二度目だけど、クラスメイトから、何でも言うことを聞いてあげるといわれるの
には、やっぱり慣れないよなぁ」
「……え?」
「なんでもないよ。ただの戯言だ」
 ふむ。しかし、何でもか……



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