過去ログ - 真宵「これも、また、戯言ですかね」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/08/16(火) 11:09:35.51 ID:4VTMtEH9o
「えっと……漢数字、十中八九の『八九』に、『寺』で、『八九寺』って並びなんだけれ
ど……」
「……?まあ、それは、『はちくじ』ね」
「『はちくじ』?」
「ええ。阿良々木くん、その程度の熟語も読めないの?そんな学力で、よく幼稚園を卒園
できたわね」
「……幼稚園くらいなら、誰でも卒園できるだろ……」
「その『誰でも』に当てはまらないのが阿良々木くんの個性でしょ?」
「きみは僕の個性を何だと思っているんだ!」
「真面目な話、『八九寺』くらい、少しでも歴史や古典に興味があれば、つまり知的好奇
心がある人間なら、知っていそうなものよ。阿良々木くんの場合、聞くも聞かぬも一生の
恥という感じね」
「何を言うか。この知的好奇心の塊ともとれる戯言遣いを捕まえてそのような無礼なこと
を」
「自覚があるのも自覚がないのも、どちらにせよ悪いことだと思っていたのだけれど、な
るほど、自覚がないほうが、何かと腹立たしいわね」
 何かと、って……ただの戯言じゃないか……気が付かないうちにひたぎちゃんを怒らせ
ていたようだ。これが自覚がないということなのかもしれない。
 まあ、とにかく、あれは『はちくじまよい』と読むのか……ふうん。
「えっと……」
 と、ひたぎちゃんのほうを窺う。
 うーん。
 この子は……どう考えても、こどもが好きってタイプじゃないよな……転がってきたボ
ールを、全力でその子にぶつけそうなイメージがある。
 となると、一人で行くのが無難か。



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