過去ログ - 真宵「これも、また、戯言ですかね」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/08/16(火) 11:11:57.23 ID:4VTMtEH9o
「……もう一回行ってくる」
「だから、何をしに、どこへ行くのよ」
「それは僕にもわからない」
とにかく、再チャレンジ。
少女八九寺は、僕との遭遇なんてまるでなかったかのように、看板に視線を戻していた。
メモと照らし合わせるように。背後から肩越しに、そのメモを覗いてみる――書かれてい
たのは、地図ではなく、住所だった。土地勘がないのでわからないが、まあ、このあたり
の住所なのだろう。
「ねえ、君」
「………………」
「迷子なんだろう?どこに行きたいんだい?」
「………………」
「そのメモ、ちょっと貸してみせてよ」
「………………」
「………………」
………………。
ゾンビのような足取りでベンチにまで戻った。
キョンシーのような心情でベンチにまで戻った。
ひたぎちゃんは不思議そうな顔をしている。
「どうしたの?何かあったの?」
「無視された……小学生女子にシカトされた……」
思いの外大ダメージを受けた。
回復まで数十秒。
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