過去ログ - 真宵「これも、また、戯言ですかね」
↓ 1- 覧 板 20
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/08/16(火) 11:28:11.16 ID:4VTMtEH9o
「君が遭っている怪異――迷い牛は、ついている者を迷わせる怪異なんだ。憑いているじ
ゃなくて、ついている。迷い牛についていくものを、迷い牛をつれているものを、迷わせ
ているのさ。だから、ただ迷いたくないだけなのならば、迷い牛から離れればいい」
「………………」
「そんな不満そうな顔をするなよ。ちゃんと、教えてやるさ。根本的な解決方法のヒント
も」
「ヒントだけですか?」
「そんななんでもかんでも人に頼ろうとするなよ。甘えるな。最近ちょっと甘やかしすぎ
たかな?ん?まあ、あまり気負うなよ。ちゃんと阿良々木くんが回答にたどり着けるよう
なヒントにちゃんとなっているからさ」
甘え……なのだろうか。
甘えなんだろうなあ。
この生活も。
この日常も。
「迷い牛は、目的地に向かうのに迷う怪異ではなくて、目的地から帰るのに迷う怪異なん
だ」
「えっ」
じゃあ、家に帰れないのも、真宵ちゃんの家にいけないのも、
全部、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「全部、この子の所為だっていうんですかっ!」
「まあ、全部って訳じゃないんだけどね。ここに一般人が立ち入れないようになっている
のだったり、君がすぐに目的地を見失ってしまうのは、さっき話題に上がってた拭森の所
為さ。二つが合わさって、二重に君は呪われていたのさ。これはたぶん、あいつも予想外
だっただろうね」
80Res/69.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。