過去ログ - 真宵「これも、また、戯言ですかね」
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53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/08/16(火) 11:32:42.72 ID:4VTMtEH9o
とても、とても。
「……お疲れ様でした、阿良々木くん。そこそこ格好良かったわよ」
やがてひたぎちゃんが言った。
何故か、いまいち感情のこもらない声で。
「何もしてないよ、僕は、別に。むしろ今回働いたのは君だろう」
「確かにそうだけれど――そうかもしれないけれど、私なら、私なら見知らぬ小学生に、
声をかけようなんて思わないし、そして、あなたがそんなことをするとは、思わなかった
わ」
「そんなに、非常そうに見える?僕」
「非常って言うか……自分に関係ないことには、絶対に首を突っ込まない、傍観者だと思
っていたから。最初、あなたのキャラじゃないって思っていたわ」
「………………」
ともあれ、これで、一件落着……か。
終わってみれば、非常にあっけない。気が付けば、もう太陽は沈みきっていた。七時く
らいだろうか……そうだ、カーネーションを買ってない。そう、思い出した。僕はそれを
買いに外に出たのだった。
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