過去ログ - 真宵「これも、また、戯言ですかね」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/08/16(火) 10:51:09.04 ID:4VTMtEH9o
「真宵ちゃんは、死というものをどう定義する?」
「なんとなく、ネタバレの予感がするのですが……まあ、いいでしょう。読んでいる方の
ほとんどが、戯言も物語も、読んでいるでしょうし……そうですね、わたしは――みんな
に死んだと思われたときだと思います」
「……どういう意味?」
「ほら、死んでも、死んだ気のしない人っているじゃないですか。現実を受け入れられな
いというか一緒にいてくれている気がするというか……そういう人は心の中で生き続けて
いるんです。楽しいときは楽しそうにして、泣きたいときに泣いている。肉体的には、死
んでいても、意識の中では死んでいないんです」
「へえ、なるほどねえ……けれどさ、そんな幸せ者はこの世に今まで何人いたんだろうね」
「全員当てはまると思いますけれどね。別に、些細なことでもいいんですよ。もし、あの
人が一緒にいたら、どんな風に言うだろう。とか、結構生きている人にもこの機会はある
と思いますけれどね」
「真宵ちゃんは大人だなぁ」
「当然ですよ。阿良々木さんとは人生経験が違います」
 ……小学五年生にも負けうる人生経験だったのか……なんというか……ショックだなぁ。
「まあ、心配しなくとも、阿良々木さんは、なかなか[ピーーー]ないですよ」
「不死性的な意味で?」
「意識的な意味でです。文脈から考えてくださいよ。その頭はスポンジでできているんです
か?ああ、すいません。スポンジなら吸い取ってしまいますね。怪異もびっくりするくらい
の記憶力の無さを誇る阿良々木さんの頭は、空っぽの空洞と申し上げた方がよいでしょう。
あるいは、あってもなくても意味のない、それこそ怪異のような欠陥だらけの頭ですね」
「……いくらオリジナルよりひたぎちゃんが多少丸いからって、君が刺々しくならなくても
いいんじゃないかな?」
「私はね、バランスを取っているんですよ。言うなら、それが私の仕事なんです」
「……どっかで聞いたことあるような台詞だね」
 春休みだっただろうか。



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