過去ログ - 島田「担任になった島田武です」上条「……」パチパチパチ
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/08/18(木) 22:33:30.96 ID:2r65iTsZo

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「よし、家庭訪問でもするか」

 
 島田武が上条当麻のいる学校に転任して丁度一週間が過ぎようとしていた。
 この一週間、島田武は佐藤十兵衛の見えぬ陰に怯えながら大人しく暮らしていた。が、一週間も経つと佐藤十兵衛は流石に学園都市にまで来て仕打ちをする行動力は無いだろうと思うようになり、次第に重圧から解放されるようになっていった。
 
 クラス全員が集まっているのを確認すると、島田武は家庭訪問という学生にとっては憂鬱でしかない行事を提案した。
 当然、クラスの反応は芳しくない。露骨に顔を顰めるのもちらほらと伺える。その中には上条当麻もいたのだが、彼の場合は居候として居座っているとあるシスターの存在が彼の顔を顰めさせる原因となっていた。

 島田武はこの反応を予測していた。そして、その後の受け答えも用意していた。

「家庭訪問というより寮訪問といった方が意味合い的にはあってるか。ははは、当然皆嫌がるよな。けど、先生は皆が暮らしている場所で、一対一で話し合いんだよね」

「えー、何でですか?」

 クラスの一人が不満たらたらといった感じで口を挟んできた。島田武は少し間を開け、答える。

「勿論、学校でだって何時でも皆と話す事は出来る。けどな、場所という所が問題なんだ。学校と普段暮らし慣れている部屋とでは、皆リラックスの度合いが違うんだ。生徒の本音を聞きたい場合、学校で話し合うよりも皆が落ち着ける場所の方が効率が良いんだ。あ、効率が良い何て、問題発言だったかな」

 島田武の言葉に、誰も口を挟まなかった。黙って聞いていた。




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