117:ハジメテ ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2011/10/20(木) 16:27:10.39 ID:vvqVtp9F0
ふと気になって顔を上げる。
正面の姿見には映るのは
彼氏のシャツを借りた私というよりは
いたずらで父親のシャツを着た子供みたいな私。
あなたが動揺しないのもよく分かる。
「御坂さんに相談してみようかなぁ」
別に体型の事じゃなくて
彼氏彼女の事を唯一相談できる、頼れる先輩にして仲のいいお友達。
他に友達がいないわけじゃない。
相談自体はできるけど。
どうしても距離を感じてしまうから。
そして長い付き合いの友達とすら距離を感じる時があるのに
一年にも満たない付き合いのあなたとの距離は―――
「私といて、楽しいのかな」
超能力者<レベル5>でカッコよくて背の高い大人なあなた。
低能力者<レベル1>で十人並みで小さい子供な私。
「私で、いいのかな」
どうしたって比べてしまう。
「私なんかで、いいのかな」
誰とではなくて
誰とでもなくて
私の知らない誰かと
誰でもない誰かと
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