141:ハジメテ ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2011/10/20(木) 17:01:00.83 ID:vvqVtp9F0
「あ、そうそう初春」
「何ですか?」
「起きた時に俺の頬が濡れてた件についての心当たりは?」
「え? ちゃんとタオルで拭いて……は!?」
そこには心の底から楽しそうなニヤリとした笑みを浮かべた私の彼氏が一人。
「カマかけただけだったんだけど……流石は好奇心旺盛な中学生。やべーやべーこれからは鍵かかるとこで寝ないとな」
「ななななな」
自分がした事自体よりも、それを知られてしまった衝撃が大きい。
というか何を知られていて何が知られていないんだろう。
「まさか襲われるとは……あ、一応未遂なのか?」
昨日の自分の行動が悔やまれる。
夜のテンションって怖い。怖い怖い怖い。
「聞いてんのか? よだれ、拭いとけよー」
「よだれだなんてついてないです!!」
「はいはい」
笑いながら手をひらひらとさせ、そのままキッチンの方まで行ってしまった。
全て見透かされていたのが恥ずかしくて
理解されたのが嬉しくて
昨日の事が嘘みたいで
今ここにいる私とあなたが現実な事が何よりも嬉しい。
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