過去ログ - とある四人の恋愛模様
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17:Until reaching the starting line ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2011/08/17(水) 16:33:44.14 ID:5Lu3WJlC0

いくらここに至るまでの原因を思い出したところで、私が今置かれた状況が変わるはずもなく、

「がっつくのはみっともないわよ? 自分から童貞ですって自己紹介してるみたい」

クスクスと余裕の笑みを浮かべる私の心は、その表情とは裏腹に戦々恐々としていた。



心臓が早鐘を打つように、バクバクと音を立てている。



数センチしか距離のないコイツに聞こえているんじゃないかと気が気じゃない。

そんな思考に気をとられていると猫のようにザラリとした舌が首筋に触れる。


「あ、ンく」

思わず声が出てしまった。
立てたままの左膝を強く抱きしめる。


別に気持ちがいいわけではない。

不意打ちだったから、油断をしていたからだ。



初めて首で味わう舌の感触が想像より冷たかっただけだ。



「シャワーくらい浴びさせんっ……欲しいんだけど」

そういう間にも首の根元から中腹辺りまでを、冷たい舌が往復する。
ザラついた舌が、固い舌が強く強く私を撫ぜる。


自分の首が他人の唾液で濡れていくのが分かる。


「どォせ汗かくんだから一緒だろォが」

かぷり、と軽い間抜けな音がするのと同時に今までとは違う衝撃が首に走る。

這い回る舌ごと一緒に持っていかれるような感覚。

舌の周りを優しく挟まれるように、啄まれるように触れられる。




そうか、口で首を吸われている。




触れられた場所から体の中に舌と唇の感覚がじわじわと侵食を始める。

肌だけではなくその奥にある肉と骨まで触られている気がする。



「まさか汗フェチとか? 変態<ロリコン>の上に汗フェチとか……貴方の業は深すぎるわね」

まだ笑えているはずだ。

余裕を持った小馬鹿にしたような、毅然とした態度をとれているはずだ。



当然だ、感じてなんかいない。


「ぅあっ、くぅ」


感じてなんか、いない。



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