182:たとえばこんな滝壺さん ◆oEZLeorcXc[sage saga]
2012/01/26(木) 12:24:10.28 ID:Yt32AAJ30
「えーと……滝壺さん? 明日は検査のご予定では……?」
隠しきれない戸惑いをそのまま、滝壺に問いかける。
明日は滝壺の検査がある。
順調なら明日が最後だと先生には言われていた。
いろいろな事が終わって半年強。
『体晶』を使わなくなって一年と少し。
出会ってから一年と……半年にはまだ足りない。
考えれば長かった―――なんて回想に浸る間もなく滝壺がもぞもぞと動く。
「知ってる」
布の中から聞こえるようなくぐもった声。
答えは俺のかけている布団の下――ぶっちゃけ下半身辺りから聞こえてくる。
「ご、ご存知でしたら何でこんな事を!?」
布団を引きはがすとその下にあったのは何とも言い難い光景。
穿いているジャージに伸ばされた滝壺の手。
小さな滝壺の体躯からは想像もつかない強い膂力で引っ張られている。
脱がされまいと抑えながら質問を繰り返す。
「何でこんなしてんだよ」
「はまづらは嫌?」
滝壺の可愛らしい丸顔が少しだけ傾く。
小首をかしげて上目使い。
それだけで鼻の奥がアツくなる。
その両の手に万力が如き力が込められていなければ。
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