230:たとえばこんな滝壺さん ◆oEZLeorcXc[sage saga]
2012/01/26(木) 14:11:29.64 ID:Yt32AAJ30
「あとは、これとか」
彼女は子供みたいに愉しそうに嗤うとゆっくりとした動きでべろりと舌を出した。
別に初めて見たわけではないピンク色の舌。
俺の口に入っているものと大して違いのないはずの長三角のそれ。
彼女の舌は脳髄をくすぐる光沢を滴り纏っていた。
だらりと伸ばされた舌から透明の液が流れ落ちる。
ゆっくりと。
スローモーションのように。
「ッ!!」
それが唾液だと分かっているのに。
透明で濁ったその粘液を、俺は刺激物か何かと勘違いをした。
「冷たかった?」
無言で首を振る。
口を開けば叫び声をあげてしまいそうだったから。
頂点に落とされた雫が緩慢な動きで這うように降っていく。
頂点からくびれへ。
くびれから幹へ。
そしてその下にある滝壺の白い手へと伝わる。
同時に音もなく擦られていたその行為に小さな水音がつく。
ただ唾をたらされただけ。
他には何も変わっていない。
そのはずなのに一瞬で刺激の質が変わった。
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