28:Until reaching the starting line ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2011/08/17(水) 16:52:43.79 ID:5Lu3WJlC0
  
  
 目が覚めるとそこは、雪国でも秘密の国でもなく、『グループ』の待機部屋<セーフハウス>の一つのベッドルームだった。 
  
  
 あくまで仮眠室そして用意されたものだし、その役目は今日一杯で終わりを迎えるけど。 
  
  
  
 申し訳程度につけられた安物のカーテンから漏れる光から察するに、時刻は昼近い。 
  
 体を起こし、ベッドに座る。 
  
 「腰、痛……」 
  
 正確に言えば腰だけではない。 
  
 多少無理な体で勢もしたせいか、膝や股関節や背中や首も痛い。 
  
 何よりも痛い場所があるが、そこは傷のようなものだから仕方がない。 
  
  
 ウン、と小さく背伸びをする。 
  
  
 体のあちこちから感じる痛みは強くはなく、どちらかといえば異物感に近い。 
  
  
 汗がベタつく感じ。 
  
  
 皮膚が少し引っ張られるような違和感。 
  
  
  
 ただ、それがあまり気にならないのは 
  
  
  
  
 「オナカの異物感のが強いからかしら」 
  
  
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