30:Until reaching the starting line ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2011/08/17(水) 16:55:59.67 ID:5Lu3WJlC0
  
  
  
 ベッドルームを見回すが誰の姿もない。 
  
 念のためと他の部屋も見るがやはり誰もいない。 
  
  
 リビングに私の服が散乱しているだけだった。 
  
  
 ベッドルームに戻り、ベッドに倒れこむとボスンという音がした。 
  
  
  
  
 「一言くらいあっても罰は当たらないじゃない」 
  
  
  
  
 首に触れると少しだけデコボコとした跡のようなものが感じられる。 
  
  
  
 ミシン目のように規則正しく並んでへこんだ、両端の鋭い細い楕円状の跡。 
  
  
  
 指でなぞると痛いような、痒いような不思議な感覚に襲われる。 
  
  
  
  
 私は今、私がどんな顔をしているかは分からない。 
  
  
  
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