71:Until reaching the starting line ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2011/08/21(日) 18:27:18.84 ID:rY6iS8KI0
「オイ、言い訳はあるかショタマゾ露出狂」
少女が上で少年が下。
少女は少年の腰辺りに膝乗りになっている。
「何が? 計算通り演算通りよ?」
「元仲間のよしみだ。遺言くらいは聞いてやる」
「元仲間なんて……学園都市最強の超能力者<レベル5>が丸くなったものね」
「遺言はいらねェか」
「好きにしろって言ったのは貴方でしょ?」
「………」
「大丈夫よ。貴方が来るまで何度も練習してたし、今の私ならこの距離程度百発百中だから」
少女の言葉で少年の顔はどんどん不機嫌になっていく。
少女の顔は部屋の明かりの影になり、少年からでは表情が分からない。
「で、何の用ですかァ、ショタマゾ露出狂の結標さん」
「一つ、聞いていい?」
少しだけ少女の声が遠慮がちな小さな声になる。
「なンだ」
「貴方、ロリコンじゃないのよね?」
ガリッ、と奥歯をかみ砕くような音が小さく響く。
「死にてェのか?」
「念のため、確認よ」
少女は胸をなで下ろす。
「確認?」
「ええ、確認。だって少女趣味<病気持ち>じゃあ流石に勝ち目がないじゃない」
少年はまだ状況が理解できていない。
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