81:Until reaching the starting line 蛇足 ◆oEZLeorcXc[saga sage]
2011/08/27(土) 20:46:57.22 ID:N1tVcogH0
「どうしたの?」
「いや、それこそ俺のセリフだろォが。法で裁けない大量殺人、人間兵器、極悪面……なンもイイ事ねェだろォが」
声が少しだけ悲しそうになる。
振り向いて抱きしめたいかも。
「え?」
「え? って何だよ」
「何を言ってるの?」
「何その反応。むしろ逆に聞くけどよ。オマエは俺のどこが好きなンだよ」
声の緊張が少しだけ解ける。
多分ちょっと間抜けな顔をしてるに違いない。
「後悔、しないでね」
「………覚悟はしてる」
少しだけまた緊張する。
覚悟するのは私の方なんだけど。
「………全部好き」
「は?」
「というかね、すっっっっっごくむかつくんだけど。本っっっ気で腹立たしいんだけどね。髪はサラっサラだし、肌はつるっつるの上にすごくスベスベで白いじゃない? それこそシルクみたいに」
「体毛とかそんなレベルじゃなくてウブ毛すら生えてないし。しかもほぼ全身。能力のせいでホルモンバランスがどうのだっけ? ふざけないで!! こっちはすっごく苦労してるのに!!」
「そのくせ睫毛はバッシバシに長いわ、手足はすらっと細いわ……しかも、昔みたいにガリッガリじゃなくて適度に筋肉ついてるから彫刻かってくらいにキレイな体形じゃない? 指も長いし爪もキレイだし?」
「ってか本来なら微妙な白髪だって見え方によっては銀色にキラキラ輝いて見えるし、目の赤さは宝石みたいだし……もうね、全部好き。大好き。どこまでもツボよ!!」
「………………え……あ、うン…」
呆気にとられているみたいだ。
まあ、想定の範囲内。
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