過去ログ - 一方通行「オマエだって、もォこの家の一員だろォが」
1- 20
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[saga]
2011/08/18(木) 03:44:19.67 ID:aLV867QF0

かつ、と杖をつき、通り過ぎた横断歩道へ引き返した。
タイミング良く、信号は青。
しかし打ち止めが素直に従うことはなく、すぐにこちらへと駆けてくる。

「ミサカも行く、ってミサカはミサカはあなたの腕にしがみついてみたり!」

「……、好きにしろ」

横断歩道を渡り、人気の多い歩道を流れに逆らって歩く。
細い路地の入り口は信号のすぐそばにあった。
入り込んでみると、大通りの喧騒が驚くほど小さく感じる。


「………」

なぜか、ひどく緊張した。
ごくりと唾液を飲み下して、踏みしめるように路地の突き当たりへ進む。
その路地は奥で曲がり角になっている。
現時点では、何も不審なものは見当たらない。

かつ、こつ、ぺた、かつ、こつ、ぺた。
自分が杖をつく音、そして自分の靴と、打ち止めのサンダルが発する音がやけに響いているように思えた。
打ち止めのしがみついている左腕が、じんわりと熱くなっていく。

突き当たり。
恐る恐る、曲がり角の奥を覗くように身を乗り出すと。


「……、なンだ…コレ」

「へ?………って、ミサカはミサカは、驚きを表して、みたり…?」




そこには、自分と同じく白い髪を持つ、顔立ちも体型も学園都市第一位と瓜二つの人間が転がっていた。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
393Res/301.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice