過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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126: ◆TVdz386dzA[saga]
2011/09/04(日) 10:45:42.45 ID:TA8lfxHy0






「あれが夏の大三角形、だっけ?」



手を伸ばして星と星とを線でつなぐように指でなぞる。

御坂家があるこの土地は田舎ではないが決して都会でもない。だが学園都市と比べると当然の如く街の灯が少ない。
そのおかげだろう、ベッド脇の窓から夏の星座が溢れんばかりに自己主張しているのがよく分かる。
何年前なら当たり前すぎるこの景色に対して何とも思わなかった。でも今は違う。離れてみて初めてこの空がどれほど大切だったかを知った。
学園都市の技術で作られた最新のプラネタリウムですら比べものにならない天然のプラネタリウムを知っていたからだ。


まだ洗い立ての少し濡れた栗色の髪をそのままに美琴はベッドに仰向けに寝転がり、そのまま窓の外に広がる夜空を見上げていた。
八月下旬に相応しい涼しい夜なので窓は開けたままだ。夜風が彼女の軽い前髪を気持ちよく揺らし白い額が露になる。
風呂上がりの体温の上がった体にサラリと流れる風は心地よい。
ベッドの上でゴロンと体を転がせ部屋のドアに体を向ける。



「……まだかなぁ」



トロンとさせた瞳に被さる瞼がゆっくり上下する。
夕食を終えた後は昨夜と同じく美琴が先に風呂に入った。そして現在、美琴は一方通行がバスルームから帰ってくるのを待っている。
自分と一方通行が入れ替わりにバスルームに入ってからもう大分立っている。そろそろ彼が部屋のドアをノックするはずだ。
だが美琴はその数分すら待っていられるかどうか危うい状態だった。



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