過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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169: ◆TVdz386dzA[saga]
2011/09/13(火) 20:03:18.17 ID:iXsFiWun0



「へぇ〜……」

「…………ンだよ」



そんな一方通行の思考をよそに、芳川は彼の言葉を内心驚き半分・納得半分で聞いていた。

恐らく自分の顔はニヤけているのだろう。鋭い眼光で睨んでくる少年は明らかに不快感を表していることでそれが分かった。
こっちは糞真面目に悩んでるっていうのに何だその顔は。そんな声が聞こえてきそうな程彼の顔から苛立ちが目立っていた。
想像だが美琴の態度の変化には見当がつく。話の随所に覗かせる素直になれない彼女の行動が実に微笑ましくてつい頬が緩む。
どうやら本気で悩んでいる様子だし茶化してしまうのも可哀想だ。
芳川はコホンと咳を一つ吐き、彼が気にしているであろうことを口にする。



「それで貴方は御坂さんの態度の変化の原因が自分にある、そう思ってるの?」

「…………」

「そうね。まず私が断言出来る事は貴方が悪いだとかそういうものでは無いということかしら」

「なンでそォ言えンだよ」

「もし貴方に悪い所があったら彼女は真正面からそれを言うタイプだと思わない?」

「…………」

「きっと何か別の理由があるんじゃないかしら」



無闇に彼女の気持ちを代弁するのもいけないと思い芳川はあやふやに言葉を濁す。
そんな一方通行の納得した様なしていない様な、曖昧な表情を眺めながら2人は淡々と歩く。



(今はこのままで良いけれど……いずれアプローチの仕方を考えた方が良いかもしれないわよ、御坂さん)



おそらく彼は他人から与えられる好意に鈍感なのだから。
芳川は胸の内で冷静に女性としての助言を美琴に送った。




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