過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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328: ◆TVdz386dzA[saga]
2011/10/16(日) 14:43:39.20 ID:ZsCQnVCC0



「……ぅ、……ま、まぁオマエ呼ばわりよか……マシって言うか……その」

「ハッキリ言えっつーの」

「だからぁ!名前とか、で、呼ばれた方が良い……かも」

「……ふゥン」

(何!?「ふゥン」って何!??)



思わずキュッと両手でスカートの裾を掴む。

少し前までの自分ならもっとハッキリと彼に「名前で呼んでほしい」と言えただろう。しかし今の自分は以前の自分とは違う。
恥じらいが先走って空回りする事が増え、そんな自分に少しばかり自己嫌悪を覚えることもしばしばだ。
今もなんでハッキリ言わないんだと脳内で頭を抱えたりするも既に後の祭りである。

ちゃんとこちらの意思が伝わったのか不安に思いつつ美琴は彼の次の言葉を待つしかなかった。



「…………」



数秒の沈黙。

空気が透明の膜で覆われた様にどんな小さな音でも反響しそうな程の張りつめた緊張感がそこにあった。

美琴が不安気にチラリと一方通行を見るとタイミング良く彼もこちらを見ていたらしく視線が絡み合う。
反射的に視線を反らした彼は頬を掻きながら何度か口を開きかけながら、躊躇いながらも言葉を紡ごうとする。
そして意を決したように口を開いた。






「―――――――――み








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