過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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333: ◆TVdz386dzA[saga]
2011/10/16(日) 14:56:57.99 ID:ZsCQnVCC0



(それに……垣根さんと一方通行って喧嘩ばっかしてるけど二人共どっか楽しそうだし)



普段顔を合わせれば歪み合っている二人だが、美琴にはそれがただの友人同士のじゃれあいに見えてしまう。
彼等はどこか似通っている部分がある。それは多分過去だとかそういったものの類い。二人は言わないが美琴は直感でそう感じる。
そういった要素によって互いにどこかしらシンパシーを感じているのかもしれない。
だから美琴は彼等のやりとりを見守るのが嫌いじゃないのだ(とはいえ能力行使をされるのは些か気が引けるが)



(言ったら怒りそうだから絶対言わないけどっ)



襟足の長い艶めいた髪を揺らす垣根の横顔を見ながらそんなことを思った。



「あぁ? なんか言ったか?」

「なんにも〜 垣根さんには関係無いこと」



「んだよ。つーかその『垣根さん』て何かオッサンみてえじゃね?」
「そう?でも『垣根くん』はなんか違う気がするし」
「なら名前でもいいぞ」
「名前っていうと帝督……ていとく……ていとくん?…………プフッ!」
「テメェは人の名前で笑ってんじゃねえ!」
「あはは!ごめんごめんっ!可愛いの思いついちゃって……ぷくくくっ」
「いつまで笑ってんだクソボケ」



後ろから美琴の左右のこめかみに拳を当ててグリグリと回してくる垣根は声色とは裏腹に上機嫌で何だか楽しそうだ。



「いたたたたた!!ギブギブギブーーー!!!」



加減された痛さの中で見えた垣根は幼さを隠さない少年らしい表情で笑っている。
大人ぶった澄まし顔よりこっちの方が断然魅力的だと思ったがそのことは黙っておこう。



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