過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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◆TVdz386dzA
[saga]
2011/11/25(金) 20:44:26.51 ID:37tX49Ou0
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この三人でいる時間が好きだ。
久し振りに味わう三人の集まった空間に美琴は改めて思う。
一方通行・垣根帝督・そして自分の関係は、学校の友人関係とは全く違う。
友人との間に感じる壁が、自分達三人の間には存在しないことがそう思う理由だ。
友人と自分を隔てる壁――――それは能力者としてのチカラの大きさだろう。
常盤台中学への受験を決めた頃から友人達の自分に対するよそよそしさが加速したのが良い例だ。
レベルが上がるというのは結果論であり、自分はただ『目の前のハードルを飛び超えただけ』……そう思っているのは自分だけだった。
能力測定でレベルが上がっていく都度、羨望の眼差しや妬みという様々な形の特別視という名のレッテルを貼られていく。
美琴はそのことに息が詰まるときがある。
事実、努力によって積み上げてきたものは自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を形成する一方で友人との壁を高々と造っていった。
そんな現状を知る度に誰が悪い訳でもないのに無性に寂しい気持ちと同時に苛立ちを掻き立てた。
能力やレベルだけで自分という人間を見て欲しくない。
心の何処かでずっとそう思っていたことに最近になって気がついた。
気付くキッカケになったはこうして三人と過ごすようになったことだ。
一方通行と垣根が自分よりも上の位である超能力者(レベル5)だからなのかもしれない。
気負いなく特別扱いもされない、自分を“ありのままの自分”として見てくれる彼等の傍にいることが何より心地良い。
自分が二人に抱く感情の色はそれぞれ違えど、共に大切な存在であることに変わりないのだ。
ずっとみんな一緒にいれたら。
普段は気恥ずかしくて絶対言えないが、本気でそんなことを願っている。
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