過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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◆TVdz386dzA
[saga]
2011/12/16(金) 19:31:46.87 ID:C2P0D18p0
そうだ、思い出した。
あの時『自分の能力が必要とされている』―――そう思った瞬間、嬉しさと誇らしさが胸に芽吹いたことを。喜んでその申し出を受け入れたことを。
この電撃使いとしての能力が懸命に自らの足で歩こうとする彼等の役に立ってくれれば。少しでも彼等の努力を支える後ろ盾になれば。
そう願ったことを思い出しながら研究者の提案を受け入れた当時に思いを馳せる。
自分を静かに見つめる二人に気づき美琴は話を戻す。考えてみれば話の本筋はここではないのだ。
「それでね、そのDNAマップを提供する時に立ち会った研究者の中にさっき芳川さんと一緒にいた人がいたの」
「あのオッサンがか?」
「そう、間違いなくあの人!っていうか医療関係の研究者も能力開発研究所(ここ)に来るんだね。知らなかった〜」
(…………、)
一瞬、ピクリと一方通行と垣根の表情が固まる。僅かに眉間に皺を寄せた垣根が疑わし気に尋ねた。
「そいつ見たっつーのは見間違いじゃねえんだな?」
「疑ってるの? 私の記憶力にぜーったい狂いは無いんだからっ」
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