過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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485: ◆TVdz386dzA[saga]
2012/01/21(土) 23:08:55.73 ID:e7GYo+I40



俯く視界に入った一方通行の足がくるりと後ろに向きを変え遠退こうとしていた。
芳川がどこかホッとする自らの浅ましさにうんざりしかけると同時に部屋の奥から垣根の声が耳に届く。



「どうする、今から行くか?」

「あァ。テメェで調べるしかねェみてェだからな」



ドアへ歩き出す少年達の予想外の発言にギョッとすると芳川は顔を上げるどころか無意識の内に立ち上がっていた。



「ちょっと待って、調べるって」

「オマエらが今日使ってた部屋を調べンだよ」



芳川はその瞬間、絶句した。
二人を引き止めなければ―――頭の中で警報が鳴り響く。



「やめなさい!……あそこは君達みたいな子供が勝手に出入りして良い場所じゃないわ」

「ンなこと分かってる」

「分かってるって……あの研究室にはロックも掛かってるのよ!?どうするつもりで……」

「俺がロックごときブッ壊すのに躊躇っちまうよォなクソ真面目な奴じゃねェのはオマエもよく知ってンだろ」

「だな。まあ後々罰だの何だの食らうとしてもコイツだけだろうから俺は痛くも痒くもねえし」



垣根のふざけた軽口に一方通行は小さな舌打ちで返している様は年相応なのに今は彼女には無知故の残酷さに見えた。
芳川は胸の警報は鳴りっ放しで煌々と赤く光り続けている。





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