過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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◆TVdz386dzA
[saga]
2012/03/05(月) 22:52:14.39 ID:8Br/RdJo0
「『しかし【超電磁砲】を複数確保することは不可能である。そこで別資料にある【超電磁砲】の複製・【妹達】を流用することが決定。
武装した【妹達】を大量投入するという形態でスペック差を埋めるものとし』」
この部屋の空気が濁っているのだろうか。うまく息ができない。
一方通行は咄嗟に喉を掻く。真っ白な首筋に爪痕が紅く真っ直ぐな線を走らせていた。
嫌な予感は終わらない。
「『二万体の【妹達】と戦闘シナリオをもって対象者を処理することでレベル6への進化を達成する。』」
「に、まっ……!」
垣根の言葉にならない間抜けな声が響く。
「……こんな所かしら。嫌いな文章ってなぜか妙に頭の中に残るのよね、覚えたくもないのに」
「そして私は彼女達、妹達作成後の肉体と人格の設備管理責任者として一任されたの。最近ね」
彼女の座る椅子の背もたれが鈍い音を鳴らす。
「御坂さんが見覚えがあると言ってた男は天井亜雄という研究者よ。
一方通行の身体調査の為によくここへ来ていた、その時に御坂さんに顔を見られたんでしょう。
彼は量産型能力者計画研究の第一人者だったようだし、それなら御坂さんのDNAマップ提供時に関わったというのも頷けるわ」
すべてを話し終えたらしい芳川は無言の視線をこちらに向ける。
そんな彼女を見つめながら一方通行は紅色のまなこを驚愕のまま見開いていた。
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