過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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◆TVdz386dzA
[saga]
2012/03/05(月) 23:11:03.17 ID:8Br/RdJo0
『俺に手ェ貸したことは絶対言うな。もし追求されても俺に脅され殺されかけたとでも言っとけ』
芳川に放った自らの言葉を思い出す。
(これでアイツにゃ余計なとばっちりはいかねェと思いてェ、あとは……)
芳川達研究者が使用した部屋のロックの解除コードはすでに把握した。
ならばあとはあの部屋に置かれたコンピュータから実験に関わった全施設の情報を調べ上げるだけ。
もしそれら情報が消されていても、過去ログからそれを洗い出す位の技なら雑作も無くやれる自信が一方通行にはあった。
(やれる。全部、上手くやってやる)
何も言わず身支度の作業に没頭する一方通行の様子を垣根はなんとなく見つめる。
(まさかこんなことになるとは、な)
絶対能力進化実験。
知れば知るほど正気の沙汰とは思えない実験内容だった。
まず二万体のクローンと聞けばそれの異常性は明白。加えてその途方も無い回数分それを殺すのだ。
自分に向かってくる数え切れない数の人間達をなぎ倒してきた自分が、引きつってしまうほどに非人道的な行為。
(皮肉だが……そう思える分、俺はまだ闇に染まっちゃいなかったってことなのかもな)
垣根はこの実験に対して意外なほど嫌悪感を抱く自分自身に驚いた。
自分は良い人間、ましてや優しい人間ではない。
さんざ他人を卑下し痛めつけてきたのに、何故こんなにも怒りを感じるのだろうと考えた。
それは殺される対象が自分が御坂美琴のクローンだから、そう思うのかもしれないと垣根は思う。
正確に言えばクローンの素体とされた彼女は自分が心を許せる数少ない人物だから、という方が正しいだろう。
そして第一位・一方通行とは心許せる―――とはこれっぽっちも思わないが一応、知り合いである。
彼等二人知らなければこの実験も学園都市で起こった悲劇の一つだと他人事として流すことが出来たかもしれない。
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