過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」 〜2〜
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656: ◆TVdz386dzA[saga]
2012/07/10(火) 02:13:47.05 ID:UMZUqsIy0


目先に広がる惨状を確認しつつ、階段の鉄パイプの手すりに寄っかかりながらその場で座り込んだ。
あがった息を整えようと顔を上げ細い喉を晒しながらゆっくりと呼吸をする。
深く被った黒いフードと前髪の隙き間から空を見つめなんとなしに一方通行は思う。



(そォいやあれから何日たったンだ……三日までは数えてたが、忘れちまった)



仕方無くぼんやりした頭で破壊した施設の数を数える。…………十四、いや十五ヵ所だ。
曖昧な返答達に自らの身体の疲労を実感させられて一方通行はうんざりした。


(情けねェ。クソッ、こンぐらいで疲れてンじゃねェよ)


冷たい手の甲を瞼に押し当て舌打ちをする。

二月の寒波や破壊活動で浴びる汚れなんてものは随時発動している反射でどうにでもなる。
だが何日間にも及ぶ睡眠を削って行なう昼夜問わずの襲撃行為は一方通行の細身の体をじりじりと疲弊へ追い込んでいた。
元々能力に頼った生活を送ったことも手伝って華奢な体は自分が思っていた以上に弱かったのだと痛感する。
その証拠に両足が日を追うごとに重くなるのを感じる。そんな事実に苛立ちを隠せない。


(まだだ。まだ終わってねェ)




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