過去ログ - 五和「好きです」上条「なんか言ったか?」一方「…」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[saga]
2011/09/26(月) 21:40:07.10 ID:/j2VNew00
そう言うと男はニッコリと笑った。
冷たく、感情の無い笑顔。
麦野「あれ?なんか変わってない?」
不良G「その辺はつっこむんじゃねぇ!!」
不良E「シリアスな場面なんだよ!!空気よめ!!」
男は女性の太ももほどありそうな腕で近くにあったソファーを持ち上げる。
ソファーはまるで普通の椅子のように軽々と持ちあがり、男はそのままソファーを麦野に向かって投げる。
しかし麦野は最小限の動作でそのソファーを回避する。
その動作は無駄が無く、しなやかで美しさすら感じられる。
男と麦野は無言のまま向き合った。
男の顔は笑っていた。
麦野の顔も笑っていた。
お互いの距離は5メートル弱。
麦野も男も一瞬で詰められる距離だ。
麦野「睨みあってても面白くないでしょ」
先に仕掛けたのは麦野だった。
一瞬で距離を詰めると、男のこめかみ目掛けて蹴りをいれる。
それは時間にして約1秒だった。
常人にしてみれば一瞬。
しかし男は体を屈め、その蹴りを簡単に回避した。
逃げなくては、と頭が命令する前に体が動いていた。
態勢が崩れるのなど気にせず横に大きく回避する。
麦野は自分の耳の横で風を切る音を聞いた。
巨大な腕が自分のすぐ横を通り抜けている。
もしそれが自分に当たっていたら、なんて事を考えると寒気がした。
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