過去ログ - ∞木原式∞ 第一位のつくりかた
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109: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/23(火) 19:40:17.81 ID:W+KohuJio

他に方法があるとすれば、実験そのものの意義を崩壊させる事だ。

これも無理がある、と木原は一度首を横に振った。

この計画は『樹形図の設計者』の演算結果をもとに行われている。

未来の天気を『予報』ではなく、正確に『予測』してしまうレベルの、超高性能並列演算コンピューターである。
そんな代物の演算結果を疑うほどの根拠は、中々示せるものではない。

それに、レベル6の誕生は研究者達の夢なのだ。
多少の疑問点が挙がった所で、「やってみれば分かる」で押し通されてしまうのがオチだろう。

(ただ、穴があるとすればここなんだがな)

確かに垣根帝督は、学園都市最強の第一位だ。
つまり世界で一番レベル6に近い存在。

しかしその彼ですら、『樹形図の設計者』によるシュミレーションの結果導き出された結論は、

十万人殺した時、「もしかしたら」、レベル6になれる「可能性がある」「かもしれない」

という何とも頼りないものだったらしい。

研究者たちはそのわずかな可能性にすがりついている。

そのために十万人のクローンの命が無意味に生まれて消えて行く事には微塵も目を向けずに。

(ま、それは別にいいとして)

木原は思考の中心を元へ戻す。

(もともと成功率が低いんだ。クローンは単価十八万って話だし、
 食事だの寝場所だの与えつつ十万体ったら掛かる費用もバカにならない)

(ダメだとなりゃあっさり手を引くはずだ)

(この実験をする意味がないという見解を定着させるような出来事があればいい)

(どんな出来事だ?)




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