過去ログ - ∞木原式∞ 第一位のつくりかた
1- 20
11: ◆goBPihY4/o[saga sage]
2011/08/18(木) 22:03:32.28 ID:2kYsZ6Sv0

一方通行(アクセラレータ)、十三歳。
木原に絶対服従になるはずだった少年は、たった三年で殺したくなるほど立派なクソガキに成長していた。

言われた事にはほぼ全部反抗する。
ちっとも年上を(というか木原を)敬わない。

よし、殺しちゃおうかな、と思った事は何度もあった。

「おい一方通行。今日初めて会って言う言葉がそれか……」

木原は少年の本名を知らない。能力名である『一方通行(アクセラレータ)』を呼称としている。

科学者は子供の能力開発をする際に簡単な健康診断書を渡される。
だから一度は氏名を確かめたはずである。
知らない事はないはずなのだが、思い出せない。
少年が他の施設に取られた瞬間、完全に忘れた。

改めて引き取ってからも興味が無いから聞かなかったし、少年も名乗ろうとはしなかった。

「オマエ、セーブデータ消しただろ。俺の四十二時間を返せ」

そしてこの子育てにおける木原の最大の誤算は、

「ゲームなんかしてる場合かクソガキ。この間のテストボロックソだったじゃねえか。なんだ10℃の水と5℃の水合わせたら15℃って」

「どォせ俺はバカですよォ」







一方通行は夢のレベル5どころか街を歩けばたまに見かけるレベル4ですらなく、ただのレベル3だったという事だった。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/479.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice