165: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/25(木) 19:26:32.48 ID:WIl9w9gvo
最後に二言三言、汚い言葉で罵り合った後。
木原が室外へ出るドアに手を掛けたその時だった。
凄まじい爆音が部屋中に響き渡った。
「!? 何だ?」
木原と一方通行が同時に音のした方向へ振り返る。
音の正体は、窓側の壁だ。
出入り口の正面にあたるそれが破壊され、直径二メートル程の穴が開いている。
ガラガラと音を立てる瓦礫が、部屋の外から内側に向かって倒れ込んで来ていた。
「ゲホッ、ゴホッ……」
舞い上がる粉塵に咳き込む一方通行の向こう側。
三階の壁に空いた穴の先は、当然空中だ。
にもかかわらず。
「ぎゃはははは! 随分メルヘンな光景だなオイ! いや、これはシュールとも言うかなあ?」
この状況下で木原が笑い声を上げた理由。
それは、宙に浮かぶ人影を見たからだ。
背中に純白の翼をはためかせる、学園都市第一位の姿だった。
「よぉ。改めて殺しに来たぜ、レベル3」
その圧倒的な力で壁をぶち抜いた垣根帝督は、優雅に一方通行の部屋へ足を踏み入れた。
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