240: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:28:43.03 ID:0aRmWhoHo
三分程歩いた所で、『猟犬部隊』の男は止まった。
ビルと飲食店の建物の隙間を指差し、男は言う。
241: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:29:12.92 ID:0aRmWhoHo
もちろん、本当に出たわけではない。
ファミリーレストランの壁で日蔭になっている場所に、処理前の生ごみを溜めておくダストボックスがある。
その薄暗い場所に、こぢんまりした、もこもこした何かが蠢いている。
242: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:30:56.65 ID:0aRmWhoHo
これ以上隠れて見ている意味もないし、大して面白くない。
垣根は角を曲がり、踊る最終信号の前までずかずかと歩み寄る。
243: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:31:26.26 ID:0aRmWhoHo
垣根の方から少女の顔が見えると言う事は、彼女の方からも垣根の顔がよく見えている。
最終信号は、垣根の人相を見て何事か思い出そうとするように首をひねっていた。
244: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:32:59.45 ID:0aRmWhoHo
「こっちだ。うろちょろすんなよ」
「うん!」
245: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:33:32.26 ID:0aRmWhoHo
――いけない。
246: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:33:57.94 ID:0aRmWhoHo
――そいつは
247: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:35:02.10 ID:0aRmWhoHo
∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞
第一位の立ち去った部屋で、木原は部下の連絡を待っていた。
248: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:36:00.47 ID:0aRmWhoHo
「垣根が出てってどンくらい経ったっけェ?」
虚偽と想像と妄想と願望の入り混じった夏休みの日記帳から顔を上げ、一方通行は壁掛け時計に目をやる。
249: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/08/29(月) 22:37:09.10 ID:0aRmWhoHo
「――にしてもよォ、やっぱ妙だよなァ」
カリカリと無意味な夢日記を書き記しながら、一方通行は何気ない調子で言った。
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