324: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/06(火) 23:15:15.45 ID:A4h7viP4o
それ以来である。
一人で病室にいるのがよほど詰まらないのか、最終信号は垣根が訪ねて行くととても喜んだ。
そして、帰ろうとすると非常に寂しそうにする。
頭から伸びる立派なアホ毛すらしょげこんでいるように見えるほどだ。
いつしか、何となく、彼女の見舞いをするのが日課になってしまった。
今日も彼が行けば彼女は大喜びするだろう。
最終信号は待ちわびているのだ。
垣根の到着を。
ノックを二つ。
固い音が耳を打って。
何秒も待たずに返事が聞こえて。
垣根はその部屋へと吸い込まれて行った。
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