328: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/06(火) 23:19:41.77 ID:A4h7viP4o
つかつかと歩み寄り、元気の無いアホ毛をがっしり掴む。
「むひゃ!? な、何なの何なのってミサカはミサカはっ……」
「あんまりうろちょろすんなよ」
「へ?」
「当日。迷子にでもなられたら面倒だ。ちょっとでも勝手に離れたらすぐ病院に連れ戻すからな」
「え……」
それだけ言うと、垣根は手を離し、出口の方へ向きを変えた。
「それって、もしやもしやもしかしてって、ミサカはミサカはパアっと明るい顔になってみたり……?」
本当に、打って変って明るくなった最終信号の声を耳で確認して、しかし垣根は振り向かずに歩く。
廊下へ出るドアの前まで進み、取っ手に手を掛けて、一言。
「……連れてってやるっつってんだ、大覇星祭」
そのままカラカラと引き戸を開けて、出ようとする。
が、しそこねた。
小さな少女が背中に思い切り飛びついて来たからだ。
「な、何しやがるクソガキ!」
「大好き! ってミサカはミサカは照れるあなたにを全身で喜びを伝えちゃうんだから!!」
「照れてねえし、やめろ! コケる!! ――うおっ」
第一位はコケた。
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