353: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/09(金) 22:18:50.97 ID:rGWUnTxIo
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「おーい、木原ー」
「あァー?」
呼ばれて振り返ると、クラスメイトが二人向かって来る所だった。
一方通行は、学校内では木原姓を名乗っている。
保護者が木原数多という事になっているからだ。
「お前、大覇星祭なに出るよ?」
何も鳴らしていないのにヘッドフォンを装着している男子が言った。
鳴っていないヘッドフォンをわざわざ付ける無意味さは、
暗いところでもサングラスを取らない奴のそれにちょっと似ていると、一方通行はこっそり思っている。
それはもはや耳あてではないのかと。
「なンも出たくねェ」
「それ無理。一人最低一種目出ろってセンセーが言ってた」
一方通行が不参加希望の旨を伝えると、面倒臭そうな調子の即答が返って来た。
彼も出来る事ならさぼりたいのだろう。
同じ事を考えている学生は、この高校に沢山いる。
全校生徒の半数くらいの人数いる。
だから強制にしないと、選手不足で五割の競技が失格になってしまうのだ。
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