567: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/21(水) 01:33:26.92 ID:XOKLck0zo
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唐突だが、この世界には"魔術"なるものが存在する。
大抵の人間が気付いていないし信じてもいないが、それは確かに存在する。
何かの暗喩だとか暗示ではなくて、本当に呪文を唱えたり魔法陣を描いたりして奇跡を起こすのだ。
何もないところから水を出す、空高く飛び上がるなど、
脳の開発もしていないのにまるで能力者のような物理法則の無視っぷりである。
魔術師側からすれば、能力者の方こそ碌に修行もしていないのに
まるで魔術師のような振る舞いをしているように見えるのかもしれない。
古今東西にその片鱗は見られるが、それらは概して宗教と強く結び付いている事が多い。
何せ魔術の代表格はキリスト教の教会なのだ。
成り立ちがどうあれ、科学の力で全てが構成されている学園都市とは無縁の世界である。
だが、その学園都市の中にも、魔術の存在を知る者はごく少数だがいた。
両者はあまり深くかかわらない方がいい、というのが暗黙の了解であった。
どちらも、なるべく相手を避けようとする。
良くは思わないが取り敢えず争う理由が無い。
その何となくで交わした不可侵条約のような、ふらふらした状態に水を差す事態が今夜、起ころうとしていた。
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