57: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/21(日) 20:40:22.36 ID:8hVhXUvc0
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勝てなくはない、と思った。
一番最初に第一位に出会った、悪夢のようなあの日。
特に何の感慨もなさそうに、まるで目覚まし時計でも止めるかのように当たり前の調子で、
自分と同じ顔の少女の頭を叩き潰した男。
垣根帝督。
学園都市最強の超能力者。
次点である第二位の御坂美琴は、その最強の座に君臨する男を見据えて立っていた。
第十七学区の操車場に人影は少なかった。
実験のために人払いされているのだろう。
そこに立っている人間は美琴と垣根の二人。
そして。
第一位の向こうには、力なく横たわる少女。
倒れる少女もまた、美琴のクローンだ。
肩が少し揺れている。
か細い息遣い。
今日殺される予定の少女がまだ生きている事を確認し、彼女はほんの少し安堵する。
まだ、助かる。
私が勝てれば。
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