過去ログ - ∞木原式∞ 第一位のつくりかた
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796: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:09:18.22 ID:RhjH7vgho


空気の流れと、未元物質。
風は未元物質を弾き、未元物質は風を押し留めた。

力関係は互角だった。

衝撃音が部屋に鳴り響き、数秒して余韻も治まる。

舞い上がった埃が再び床へ落ちた時、争う二人のどちらも倒れなかった。

だが、二つの力のぶつかり合いは大きな衝撃波を生んでいた。
その衝撃が自らを襲うのを、一方通行と垣根はそれぞれの方法で防いでいる。

互いに自分の身だけを守っていたわけではない。
彼らなりの守るべき人を、それぞれの方法で守りながら闘っている。

垣根の白い壁に保護された少女二人を見て、一方通行はため息を吐いた。

(あっちはかわいいオンナノコ二人で、こっちは小汚ェアラサーかよ。やってらンねェな)

(っつか、なンでコイツは死に掛けてンだ)

(ぶっ潰されるくれェなら超能力者にちょっかいなンか出すンじゃねェっつの。スゲェ迷惑)


守っておいてこの言い草である。


一方通行と木原の距離感は、一言で言えば微妙だった。

この二人、実はお互いの事があまり好きではない。
助け合っているように見える場面もあるのだが、心から相手を思って行動している事はほぼないと言っていい。
二人とも自分にとって必要だからそうしているだけだ。

特に一方通行の場合、年季の入った刷り込みのお陰で木原がいないと生きていけない事になっている。

嫌いでも守るしかないのだ。





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