80: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:29:04.44 ID:g2nhK56+0
そこには、肌も髪も真っ白な、異様な出で立ちの少年が立っていた。
もちろん知り合いではない。こんな白い人間に心当たりもない。
突然の第三者の介入に、垣根は驚くと言うよりも面倒そうな顔をした。
「やれやれ……実験に関わってしまった一般人は口封じに消しましょうなんてお決まりな展開になるのか?」
「なっ……」
垣根の言葉を聞き、美琴の顔色が変わる。
「やめてよ! 関係ない人まで殺す事ないでしょ! そこのあんた、ぼーっとしてないで逃げなさい!」
「ま、わざわざ俺がやらなくても誰か下っ端が殺るだろうよ。って事で目の前で一般人殺戮ショーが展開される事はないから安心しろ」
ほとんど関心のない様子で、垣根はぽりぽりと頭を掻いている。
鉄の破片が彼の方へ飛んだという事は、彼は突然現れた一般人から攻撃されたと認識しているはずだが、それすらどうでもいいらしい。
「おい、白髪。俺は今忙しいから一般人の相手をする気はねえ。巻き込まれて死にたくなかったら消えろ」
「いやァ、俺は一応無関係の人間じゃねェンだよ」
一方通行は観念して進み出た。
美琴が警戒心を顕にして彼を睨みつける。
「何ですって? 実験の関係者?」
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