過去ログ - ∞木原式∞ 第一位のつくりかた
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810: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/05(水) 02:21:23.98 ID:RhjH7vgho


「――あァ?」

いきなりである。

いきなり、一方通行に意識が戻った。


(ってオイオイ! 何を呑気に第一位虐待なンかしてンだ俺は!?)


「木原!」


慌てて木原の方へ駆け寄ると、相変わらず彼の白衣は赤黒い奇抜なデザインで、相変わらずピクリとも動かない。

「クソ! 生きてンだろォなコレ!? 木原クーン?」

相当危ないが、一応心臓が動いている事だけは確認できた。

後はもう、うだうだ考えている時間はない。
木原を担ぎ、大急ぎで病院へ駆け込むのだ。

ぐったりとしていて全く生気のない体を担ぎ上げると、一方通行は窓へ歩き出した。
風のベクトルを操れば、ナンシーの車より早く病院へ着けるだろう。

窓へ向かう途中、歌い終えたらしい白い修道服の少女とすれ違った。


「大丈夫なの!?」


白いシスターは垣根の方へ駆け寄って行った。
彼女達を必死に守ろうとした、ヒーローの方へ。


きっと、この場では俺たちが「ワルモノ」ってやつなんだろう。


悪の親玉を背負って、悪者のくせに勝ってしまった小悪党は、静かに舞台を去った。





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