902: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/16(日) 19:25:40.67 ID:I4T6FeVvo
「布団を圧縮、圧縮、圧縮ねェ……イイねイイね最っ高だねェ!」
一方通行は愉快に素敵に引越しの準備をしていた。
荷物整理を楽しんでいるわけではない。
むしろ逆で、あまりに退屈なので無理やりテンションを上げているだけである。
レベルアップを受けて、彼は新しい高校へ編入する事が決まっていた。
流石にレベル4にまでなってしまうと、それまでの学校では周りと差がありすぎるのだ。
ついでに、半年間先送りにしていた引っ越しを決行し、新しい学校の寮に入る事になった。
突然の決定だったが、クラスメイト達は張り切って送別会を開いてくれた。
どこかよそよそしい表情を携えて、彼等は一方通行を送り出した。
それで、お別れ。
もうほとんど連絡する事はないのだろう。
科学最先端の街である学園都市製の布団圧縮袋の実力は半端ではない。
鈍い音を立ててミリ単位の薄さになった布団を乱暴に四つ折りにしてダンボール箱に叩き込む。
丁度すべての荷物を詰め終わったところで電話が鳴った。
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