909: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/16(日) 19:32:33.09 ID:I4T6FeVvo
「あくまで自然な形でそうなるのが理想だが、風向き次第ではちょっかいを出す事になる」
「あの、『グループ』だけ生き残るって事は『猟犬部隊』も壊滅ですか?」
「今のところ解散しろとは言われてねえけどな」
部下からの質問に、木原は面倒そうに答える。
「『猟犬部隊』は抗争には加わらない。わざわざ他の組織と争う必要はねえよ」
だからといって、自分が聞いた指令だけがこのプランのすべてとは限らない。
そこは木原も理解していた。
例えば他の暗部組織が「ついでに『猟犬部隊』も潰してしまえ」と指示されているかもしれない。
正直、木原個人としては『猟犬部隊』が潰れても困らない。
なのでその点について部下の前で触れる事はしなかった。
「潰れる」というのが構成員の死によって成立するなら話は別だが。
「今回のミッションは二つ。まず『グループ』以外の壊滅を見届ける事」
「あと一つは?」
「その『グループ』の構成員を一人殺す事。席を一つ空けたいんだそうだ」
ちらと、木原はホワイトボードの『グループ』のあたりを見た。
「俺も動けねー事だしな、今回は楽でよかったぜ」
ここまで聞いていて一方通行は一人、また嫌な予感がするのを禁じ得なかった。
九月三十日の任務だって、最初は楽勝だと思っていたのではなかったのか。
今回だって何が起こるか分からないではないか。
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