914: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/16(日) 19:37:23.20 ID:I4T6FeVvo
「次は――『アイテム』か。リーダー、麦野沈利」
「暗部のレベル5、二人目ですね」
写真に写る『アイテム』のリーダーは、気の強そうな美人であった。
これが学園都市第三位の能力者、麦野沈利である。
彼女にも、第一位に劣らず派手な噂がいくつもあった。
綺麗な顔をして笑いながら敵を追い詰める姿は、まさに鬼なのだとか。
そして、『アイテム』の他三名も十代の少女だった。
リーダーの隣の十二、三歳くらいの少女の名は、絹旗最愛というらしい。
「窒素を操る能力者だ。使い勝手は悪いらしいが、パワーは相当ある」
「レベル5とか4とか、とんでもないのばっかりですね」
「ここは学園都市の不穏因子の抹消だとか上層部暴走の阻止だとかが主な任務らしい。
ごり押しで攻める事もあるんだろうよ」
その次の少女が、フレンダ=セイヴェルン。
「この年なら開発は受けてるはずだが、能力は不明。レべルは低いのかもな。
だが爆発物の扱いに異様に長けてるそうだ」
「かわ……何でもありません」
次の構成員もレベル4。
名前は滝壺理后。
「『能力追跡(AIMストーカー)』。
一度覚えた能力者のAIM力場は絶対に忘れない。どこまでも追い続けるらしい。
ただし、能力の使用には『体晶』っつー体ぶっ壊しながら効く薬が必要なんだけどな」
「無能力者相手には何の力もないんですか?」
「開発を受けてない俺たちはセーフ。開発を受けたけどレベル0認定された学生はアウトだ」
「俺はァ?」
「死ね」
一方通行はなぜか死ぬ羽目になった。
「『体晶』を使い続けてるくらいだから、こいつは勝手に自滅すんだろうな。誰かが手を出すまでもねえよ」
『アイテム』は、最初から不安要素を抱えている。
彼女達はここから崩れていくのだろうか。
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