過去ログ - ∞木原式∞ 第一位のつくりかた
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986: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/23(日) 23:04:34.77 ID:GCXIYf8do

「でも、それって私達に関係あるのかしら?」

結標が足を組み直しながら言った。

クラッキングされているからといって、第五学区まで行って悪い奴をやっつける、というわけにはいかない。
犯人は別の場所で攻撃しているはずだからだ。

となれば、ハッカーを抱えているわけでもない『グループ』には対処のしようがないわけだ。

「殴る蹴るって問題でもないようだし、出番はないんじゃない?」

そこへ、運転手が留まらせるように告げる。

『ウイルスの学園都市外への流出を防ぐために外部接続ターミナルを遮断しているのですが、
 四つのターミナルの内、第十三学区の西部ターミナルのみ応答がありません』

「確かにそちらなら、物理的に解決できる可能性が高い。現場へ行ってケーブルを引き抜けば済む話」

ぼそり、と鉄網が私見を述べた。

「つーか、どっかの誰かが俺たちみたいな組織を誘ってやがるのかもな」

土御門も続ける。

つまり、ターミナルの方は殴る蹴るの問題かもしれない。
そこで『グループ』にお呼びがかかるなら、断るわけにもいかないだろう。

「ったく……次から次へと面倒だな」

「『人材派遣』は私一人でも充分。私の『意見解析』なら欲しい情報は全部引き出せる」

鉄網の申し出に、土御門は頷いた。

「そりゃそうだな。じゃあ鉄網をここで降ろして、俺たちは十三学区だ」

「了解した。私の価値は、人の心を読むことしかないから」

こくりと頭を傾けて、鉄網は車を降りた。

発車して行くキャンピングカーを見送って、数秒。

彼女は携帯端末を取り出し、『ブロック』へと連絡を取った。



「土御門と結標は引き離した。『人材派遣』は殺して構わない」





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