過去ログ - ∞木原式∞ 第一位のつくりかた
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988: ◆goBPihY4/o[sage]
2011/10/23(日) 23:17:03.55 ID:GCXIYf8d0

「なんもないなら切るわよ」

『だー! ちょっと待ちなさい! こいつときたら、全然上司の話を聞かないんだから』

「だからさっさと言えっての」

『ぐぬぬ……あのね、第二十三学区で衛星管理センターが電子攻撃を受けてるから、アンタらちょっと行って解決してきて』

「えーやだ」

『やだじゃないわよこいつときたらーっ!』

学園都市はこれまで、いくつか衛星を打ち上げている。

現役で有名なのが『ひこぼしII号』で、建前は気象衛星である。
だが、本命の目的は学園都市周辺の地域の監視であり、さらには大口径レーザーまで搭載されている。

『ひこぼしちゃんが乗っ取られてレーザーぶっ放されたら、戦争の一回や二回、簡単に引き起こしちゃうのよ!?』

「そんなの私らのせいじゃないし」

フレンダなどは、世界大戦などより先程のジャンケン戦争の方がよほど心にこたえている。

『他の部署はみんな手一杯なの! やれっつったらやんなさい!』

「分かったわよ。もー」

不平・不満・愚痴たらたらといった感じで、麦野は了承した。

彼女達の今度の仕事は、乗っ取られそうになっている衛星兵器を「なんとかすること」。

実力を信用されているのか上が考えるのが面倒なだけなのか、大雑把な指令である。

『あ、あとついでにね』

「やだ」

『スキルアウトが暴れてるから鎮圧して。以上』

ガチョン、と思い切り受話器を叩きつけたような音が聞こえて、通信が切れた。

「……ったく……」

麦野の舌打ちを合図に、『アイテム』のメンバーの顔が、仕事用のそれに切り替わる。




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