過去ログ - 千春「・・・なんなんスかアレ・・・・・・;」 花山「使徒だ。」 千春「シト・・・・・・?;」
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142:赤いイヤーカフ 訂正版
2011/11/25(金) 01:09:56.96 ID:EBOGi88B0
現実感がまるで湧かなかった。


後部が大きく大破した、空を飛ぶ戦艦からの水しぶきを全身に被っても尚。

その戦艦から無数の人影が飛散する瞬間を、瞬きせずに目撃しても尚。


絶望的沈黙が、騒然としていた船を支配。

騒ぐ者はもう居ない。


彼等には、もはや震える事しか出来ない。





ザ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・




調査船の前方に、戦艦が墜落もとい着水した。

巨大な壁の如き高波が墜落した船を包み、ミサトの乗る船に迫る。



「ああ・・・・・・なんて事だ・・・・・・・・・・・・;;;」



ミサトを抱える職員が嗚咽混じりに呟く。

この船に乗る八割以上の人間の運命が
今この瞬間に理不尽極まりなく決済され、仕分けられる。

抗う事はほぼ不可能。


「・・・・・・・・・・・・ッッッ;;;;」ギュッ




ド   ォ   !   !   !   !   !






高波がミサトの乗る調査船に到達。
大量の冷たい海水と流氷が乗組員を襲う。

ミサトを強く抱えた年配の職員は、高波の流れに身を任せるしかなかった。
回避も防護も予防も沈静も出来ない、どうしようもない現象に立ち会った時、取るべき手段はこれしか無い。

他に取りようが無い。


高波が到達した瞬間、調査船は阿鼻叫喚の嵐に包まれたが、それも数秒で聞こえなくなり、代わりに滝の奔流のような騒音が調査船を駆け巡った。

ミサトを抱える職員は意を決した。


[せめてこの子だけでも助けなければ。]







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