過去ログ - 千春「・・・なんなんスかアレ・・・・・・;」 花山「使徒だ。」 千春「シト・・・・・・?;」
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450:赤いイヤーカフ
2012/06/17(日) 18:00:10.61 ID:IGVPWE0/0
午後11時半
コンフォートマンション:ミサト宅


暗くなった部屋の中、シンジはS−DATの再生兼停止ボタンを押し、耳に流れていた環境音楽を停めた。

そしてベッドの上に寝転がったまま、仰向けに寝返って天井を見る。


千春と名乗った男は、リビングに敷かれた掛け布団に包まって寝ている。
綾波もバキも、それぞれの自室の中。


シンジの頭には突然来た千春以上に、自分達が帰ってきてから、皆がそれぞれの部屋に行くまでの間、ずっと特攻服を羽織っていたアスカの姿が浮かんでいた。




シンジ(怪我は平気だって言ってたけど・・・・・・)



シンジ(でも・・・・・・・・・)





今日のアスカはシンジから見ても明らかにおかしかった。
語気は明るいのに、彼女は全然喋らなかった。

彼女がお風呂好きなのは知ってる。綺麗好きなのも知ってる。
よく喋るのも知ってるし、よく笑うのも知ってる。

ご飯も油もの以外は全部食べてくれる。
口汚くて乱暴だけど、本当は面倒見が良いのも知ってる。


そして、お母さんを亡くした事も。






シンジは中学生で、テレビを全く見ない訳では無いし、普通一般の教養もある。
クラスメイトから少し鈍いと思われているが、そんな彼でも今日のアスカを見て思うところがある。

顔の所々の痣に、脱ごうとしなかった特攻服。
足の裏が土色になった靴下と、灰色がかった水色のスカート。



シンジ(・・・大丈夫・・・・・・・・・克巳さんも言ってたじゃないか・・・)


シンジ(ただの思い過ごしなんだ・・・・・・きっと・・・)




シンジは徐々に大きさを増す眠気を感じながら、繰り返し繰り返し、そう自分に言い聞かせた。


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