339:第C話―――滝壺「きぬはたの事よろしくね」 香焼「はいぃ?!」[saga]
2011/09/06(火) 05:20:50.94 ID:ooU393vg0
香焼「い……けえええぇっ!!」グンッ!!
絹旗「っ!!」
引き手。ボールは……なんとか前に、ボテボテと転がった。
絹旗「ほ、ほえ……、」ポカーン・・・
香焼「ツゥ〜〜〜〜〜〜〜ッッ……なんとかなるもんすね」ハハハ・・・
バットを降ろし、打席を出た。
香焼「あー、手の皮剥けちゃったよ……バッティンググローブすれば良かった」フーフー・・・
絹旗「…………、」キョトン・・・
香焼「最愛?」
絹旗「……え、あ、うん」ポカーン・・・
口をあんぐり開けたまま、茫然状態の最愛。変な顔。
絹旗「い、いやいや……おかしいでしょ。超ありえません」タラー・・・
香焼「何でさ」
絹旗「だ、だって香焼、無能力者でしょう!?」
香焼「……能力者とか無能力者とか関係無いっすよ。黒妻さんだって打ってただろ?」
絹旗「で、でも……兄貴さんはバケモノだからで」
香焼「人をそんな風に言うもんじゃないっすよ……人間、やろうと思えば何でも出来るってことかな」ハハハ・・・
もあい「なー」
魔術の事は言えないが、その言葉は間違いではないと思う。
香焼「互いに満足したし、あとは帰ろ。流石に疲れたでしょう」
絹旗「う、うん」ポカーン・・・
何やら納得いかない表情……仕方なかろう。
自分の『非常識』を『常識(と勘違いしてる)』にひっくり返されたのだ。無理もない。
絹旗「……手、消毒しなくていいんですか?」チラッ・・・
香焼「『豆』になるから空気に当てとくんすよ」
絹旗「香焼……意外と根性系だったんですね。ぶっちゃけ超インテリ系だと思ってました」
香焼「ははは。よく言われるよ。この前佐天さんに言われた」クスッ
絹旗「……見直しました」
香焼「あらら。ありがと」フフッ
もあい「みゃー」コクコクッ
帰り際にジュースを買い、貴重な体験が出来たバッティングセンターを後にした。
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