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385:第D話―――絹旗「お、お邪魔しましゅ!」 香焼「い、いらっしゃい(・・・噛んだね)」[saga]
2011/09/08(木) 01:45:08.15 ID:D1tEmVUr0
数分後、やっとの事で玄関に手を掛ける。


香焼「……あれ?」ピタッ・・・

絹旗「如何しました?」

香焼「……鍵、閉まってる」

絹旗「へ? 超当たり前じゃないですか」


いや、確かにそうなのだが……こういう日に限って馬鹿姉共が居ないなんて珍しい。
もしかしたら奇跡的に施錠してるのやもと、妙な疑念を抱きながらマイキーで鍵を開けた。

だが……靴は無い。もしや隠れてるのか?


香焼「むぅ……五和ー、浦上ー……おかしい。最愛、ちょっと待ってて。確認してくる」タラー・・・

絹旗「香焼、どんだけ疑心暗鬼なんですか?」タラー・・・

香焼「いや、何しでかすか分からないヤツらだから」テクテク・・・


荷物をキッチンに置きがてら、急いでヤツらが隠れてそうな場所を探す。ベランダ、風呂場、トイレ、和室……居ない。
流石に『開かずの間(香焼自室)』には侵入できない筈なので、本当に居ないという事になる。


もあい「にゃーん」キョロキョロ・・・

香焼「もあいが見つけられないって事は、部屋には居ない……考え過ぎか」ホッ・・・


昼間まで居た筈だが帰ったらしい。しかも珍しく掃除まで完璧にしていってくれた様だ。
これなら安心して最愛を迎え入れる事が出来る。


香焼「最愛、入って良いよ」テクテク・・・

絹旗「……やっぱり五和さんと浦上さん、居なかったんですか」ジー・・・

香焼「うん。安心して。2人だけっすよ」コクッ

絹旗「2人だけ……香焼と」ドキドキ・・・


そういえばこれまで僕の部屋で、最愛と2人きりになるなんて事は無かった。毎回五月蠅いのが居たと思う。
あー、でも……そりゃ安心できないか。一応自分、男だし。


絹旗「い、いえ! そういう意味じゃないです!」アタフタ・・・

香焼「ハハハ。とりあえず上がってよ」

もあい「うにゃ」ジー・・・


客人用スリッパを取り出し、最愛の前に置く。何故かぎこちなくそれを履く彼女。


絹旗「き、緊張なんかしてません!」ドキドキ・・・

香焼「いや、何その自己申告」タラー・・・

絹旗「お、お邪魔しましゅ!」カクカク・・・

香焼「い、いらっしゃい……(噛んだね)」アハハ・・・


機械染みた動きをする最愛を連れて、リビングへ移動した。




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